第72回ベルリン国際映画際では、カルラ・シモン監督による「アルカラス」が最高賞に当たりました。おめでとう!カルラ・シモンは、カタルーニャ出身の映画監督(女性)で、カタルーニャ語で「アルカラス」という映画を撮影しました。映画の物語は、アルカラス村(カタルーニャ内陸、レイダ県)の桃農家についての話です。
新型コロナウイルスのパンデミックなのに4月15日から23日までバルセロナ国際映画祭が開催されています。ソーシアルディスタンスを保つ Bcn Film Fest、5周年です。ジョニー・デップやフランス人の映画監督・女優さん、イザベル・ユペール、が来ています。
カタルーニャ語で2010年に撮影された映画「 Pa negre: 英題 Black bread 」は、次々にたくさんの賞に輝きました。
マヨルカ島出身のビラロンガ映画監督は、カタルーニャ地方でこの映画を撮影しました。スペイン内戦が終わった後の物語。田舎の家族は難しい日常生活を送っています。ある日、殺人事件が起こり、主人公アンドレウ少年の父親に嫌疑がかかり、父親は逃亡しなければならなくなります。少し悲しい話ですが、20世紀中ごろのカタルーニャの田舎の雰囲気がよく出ている映画です。
この映画は、2010年に西スペインのサン・セバスチアン映画賞、2011年にゴヤ賞(スペイン映画賞)9賞、2011年にガウディ賞(カタルーニャ映画賞)13賞を得ました。
スペイン、特にバルセロナでは大ヒットしました。去年、ドイツ、フランス、日本、アメリカでも上映されたらしいです。
そして、今月、アカデミー賞外国語映画部門賞ノミネート候補63の内の1つになりましたが、残念ながら最後のノミネート9作品には残れませんでした。選ばれて欲しいと、たくさんの有名なカタラン人(料理シェッフ、サッカー選手、政治家、テノール、アーティストなど)が応援しましたが、残念です。しかし、カタルーニャ語の映画が、初めてアカデミー賞外国語 映画部門賞ノミネート候補の高さまで届いたことは、この地方ではビックニュースです!
これからカタルーニャ公式テレビ TV3 は、たくさんのカタルーニャ語映画を応援するでしょう。日本でも見られたらいいですね!
最近、バルセロナでは、映画がたくさん撮影されています。2年前の夏にアメリカ人の映画監督ウディ・アレンが3ヶ月ぐらいバルセロナに滞在して、この街の 名所などで撮影しました。スペイン語の題名は「 Vicky Cristina Barcelona 」ですが、日本語の題名は「それでも恋するバルセロナ」になります。
今年の6月頃に日本でこの映画を上映します。バルセロナの雰囲気がよく分かる映画ですから、是非見て下さいネ!
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