バルセロナは芸術の街としてよく知られている都会です。行くべき美術館と博物館のTOP4は、ピカソ美術館、ミロ財団、カタルーニャ美術館と現代美術館 Macbaです。観光客が少ない美術館・博物館もおすすめします:例えば:タピアス美術館(現代美術)、海洋博物館や歴史博物館。サッカーが好きな方は、もちろん、FCバルセロナの博物館が必見です!ところで、多くの美術館・博物館を訪れると、観光カードが便利です。
目次:
■ ピカソ美術館
■ ミロ美術館
バルセロナは、大昔から地中海のおかげで栄えています。海なしでバルセロナのことは考えられません。1992年まで古い倉庫のせいでバルセロナの海岸は、ほとんど全部市民と観光客に立入禁止になっていました。
オリンピックのお陰で海岸が改装されて、今はビーチ、ショッピング・センター、プロムナードなどで、快適なところになりました。
海がある街には、大きな海洋博物館があることは、不思議ではないでしょう。
ランブラス通りのつきあたりにある海洋博物館は、ドラサネス( Drassanes )とも言います。
王立造船場は、1378年に建設されました。何度も改装がありましたが、ヨーロッパで数少ない残っている中世の工業の建造物です。1941年に博物館としてオープンしました。
因みに中世には、海は王立造船場の外壁まで来ていましたけれども、現在、100メートルぐらい離れています。
地中海で使われていた小船、大航海時代の世界地図、航海の器具、船首像のコレクションなど展示されています。そして、一番感動させる船はレパントの海戦 * で使われたガレー船です。複製品ですが、高くて、長くて、船尾の目立つ飾りは素晴らしいと思います。船体を一周出来ますし、歩道橋に乗ったら、船橋まで見えます。
博物館の入り口で日本語のオーディオガイド も準備されていますので、博物館の重要なところで日本語の説明が聞けます。
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* レパントの海戦:1571年10月7日にギリシャの海岸で行った戦い。
ドン・フアン・デ・アウストリア(Don Juan de Austria)に指揮していたカタルーニャ、ベネチア、マルタ島、ナポリ、シシリア島の海軍はオスマン-トルコ帝国と立ち向かいました。ヨーロッパのカトリック同盟が勝利しましたので、地中海でのオスマン-トルコ帝国の征服が終わりました。
1996年にオープンしたカタルーニャ歴史博物館( Museu d'Historia de Catalunya )は、バルセロナ港に面しています。
Elies Rogent 建築家によって1901年に完成したバルセロナ港の倉庫は、現在、全面1万3千平方メートルの内、4千5百平方メートルは博物館として使われています。海岸の方にレストランがあって、博物館の入り口は、2つのレンガで造られている建物の間にあります。4階には、港を一望しているカフェ・テラスもあります。
バルセロナを含めて、この地方に住んでいる人にとっては「カタルーニャ」というのは「国」です。「一つの国、一つの国家」ですので、政治家も市民も自分の国の歴史、文化などをカタルーニャ人だけではなく、観光客にも広く知って欲しいです。カタルーニャに来る時、「スペイン人である前にカタルーニャ人だ」という言葉を忘れない方がいいでしょう!
博物館の1階は特別展示で、常設展示は2階と3階にあります。
様々な異なる見地からカタルーニャの伝統的な文化、日常生活、政治、経済、技術、そして、カタルーニャの社会と人間的な複雑さ、民族意識と独立心を提供しています。
先史時代から、紀元前のギリシャ、ローマ文明、ジャウマ1世、中世時代、蒸気機関や電気の登場、(スペインの最初の鉄道線路はバルセロナ-マタロでした。またスペインの最初の発電所もバルセロナにありました)、スペイン内戦、自治政府の誕生などにかけて、色んな地図、ひな型、オブジェ、再構成などで、とにかく分かりやすく提示されています。
古代ギリシャの両取っ手付きの壷を運んでいた船、ローマ時代の家、中世のロマネスク様式の教会、国歌「Els Segadors」(刈り入れ人々)を歌っている国民、バルセロナ市を攻撃しているフェリーペ5世の軍隊、内戦で使われていた避難所、1960年代の台所などなど、たくさんの舞台を楽しむことも出来ます。
カタルーニャ歴史博物館を出たら、カタルーニャがスペインと関係ないネイションとよく理解することが出来ます。
バルセロナ美術館と博物館のベスト31リストは、次のようです:
多くのバルセロナ美術館は、月曜日が定休日になります。
月に1回、無料になる美術館もあります!
バルセロナ旧市街に生まれたジョアン・ミロが、多くの絵画、彫刻、コラージュ、タイル等をデザインしました。モンジュイックの丘にあるミロ美術館では、ミロの美術品がたくさん展示されています。
20世紀半ばから現在までのアートが楽しむ美術館です。世界中(特にカタルーニャ出身)のアーティストの作品が展示されています。事前予約は、不要。
アントニ・タピアスが、カタルーニャ出身のアーティストでした。タピアスの希望で、古い出版社がリフォームされ、1984年にバルセロナ中心地でタピアス美術館がオープンしました。現代アートに興味が方におすすめの美術館です。
先史時代、古代ギリシャ、古代ローマなどが、とても興味深い時代でした。バルセロナ考古学で棺、モザイク、彫刻などがたくさん展示されています。
バルセロナ万国博(1929年)のために造られたドイツ・パビリオンが、1930年に取り壊されました。現在、見学できる建物は、1986年に再建された建物です。バルセロナ・チェアがとても有名です。
フレデリック・マレス(1893年~1991年)という彫刻家が、本、時計、彫刻、鍵をたくさん収集しました。マレス美術館は、バルセロナ旧市街、カテドラル付近にあります。
2008年にオープンしたミュージアムです。グロリアス広場に面している建物は現代建築で、「la grapadora、ホッチキス」とも呼ばれています。中世時代から20世紀初頭までの布、陶器、家具、腕時計、タイル等がたくさん展示されています。特別展も開催されます。
2000年前の「バルキノ」を歩くことが出来ます!古代ローマの遺跡、城壁、西ゴートの遺跡、中世の時代の遺跡を見学できる博物館です。アラゴン王の王宮やサンタ・アガタ教会にも入ることが出来ます。
バルセロナのサイエンス博物館は、2004年にオープンしましたが、街の上部に位置しています。科学博物館に入ると、吹き抜けの螺旋の通路を下っていきます。かなり広い部屋に着き、水力や重力などを実験によって体感できる展示が多いです。大人から子供まで様々なアクティビティ、プラネタリウムと大きな魚が泳いでいるアマゾンの熱帯雨林&池も楽しめます。広場、ギフトショップ、カフェテリアも有り。
ランブラス通りに位置しているバルセロナ蝋人形館は、新しい技術を使用し2021年にリフォームされました。様々な部屋(28つ)が楽しめます。スペインとカタルーニャ出身の有名人(政治家、歌手、料理のシェフ、アーティストなど)が多いですが、世界中でよく知られている歌手、俳優なども少なくないです:アインシュタイン、マリリン・モンロー、マイケル・ジャクソン、エルトン・ジョン、スターウォーズのキャラクター、レオナルドディカプリオ・・・
ピカソ美術館の前にあった古い館がリフォームされ、博物館になりました。アフリカ、オセアニア、アジアと中南米からのモノ(マスク、彫刻、陶器など)がたくさん展示されています。
ラウディトリ(バルセロナ交響楽団)にある音楽博物館では、多くの楽器(ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニアからの楽器、17世紀~現在)が展示されています。特にギターが多いです。指揮者が立つステージ(3D)で体験できます!特別展もよく開催されます。
1882年に創立されたバルセロナ自然科学博物館は、2011年にフォーラム地区に移されました。青いミュージアムとも呼ばれています。化石、岩、剥製の動物、スケルトン、植物、キノコなどが多く展示されています。特別展もよく開催されます。
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